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Pet column ペットコラム

犬・猫の肛門腺について

12月も後半に差し掛かり本格的に寒くなって参りました。
早いもので今年も残りわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、犬・猫の肛門腺についてお話したいと思います。


肛門腺とは…

肛門の左右にある袋を肛門腺(肛門嚢)といいますが、この中にはとても臭いの強い分泌物が入っています。
分泌物には犬によって形状や色が様々です。ドロドロしたものもあればサラサラしたもの、薄い茶色~濃茶色、緑色といった肛門腺液があります。

通常、うんちをする時に肛門腺が圧迫されて、うんちと一緒にこの分泌物が排泄されますが、肛門腺が出にくい犬の場合は、肛門腺液が溜まってしまうので定期的に絞ってあげることが大切です。

 

肛門腺絞りの頻度

肛門腺が溜まる量はそれぞれ異なりますが、目安として2週間~1か月に1回は絞り出してあげることが良いでしょう。
小型犬や中型犬は大型犬に比べると肛門腺が溜まりやすくなっています。

 

肛門腺が溜まってるかもしれないサイン

肛門腺が溜まっていると、犬は肛門を舐めたり、お尻の擦り歩きなどという行動をすることがあります。
お家でこのような事をしていた場合は肛門腺が溜まってないかチェックしてみましょう。

 

肛門腺の絞り方

<用意するもの>
ティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋など

1.しっぽを持ち上げて肛門が見えるようにします。

2.ティッシュなどで肛門を覆うようにしてつまみ、やや上に押し上げて絞り出します。位置は時計の4時と8時辺りをつまみます。(※この時、勢い良く出てくる場合がありますので注意が必要です。)

3.絞った後はしっかりとお尻を拭きましょう。

 

絞らないとどうなるの・・?

肛門腺がどんどん溜まってしまうと炎症を起こしてしまい化膿しやすくなります。
また、悪化してしまうとお尻の皮膚が破けてしまうこともあります。

 

自宅での肛門腺絞りが難しい場合は・・?

肛門腺の位置や溜まっている量、固さなど犬によってそれぞれ異なるのでなかなかうまく絞れないこともあります。
その場合は、病院やトリミングサロンで肛門腺絞りをしてもらうのがお勧めです。

当院でも、肛門腺絞りのみのオプションもありますので、難しいという方はぜひご利用ください。

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