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Pet column ペットコラム

犬のシャンプーについて・続

前回はシャンプーの頻度や必要性についてご紹介いたしました。

一見簡単そうなシャンプーですが、全身を洗われるワンちゃんネコちゃんたちにとっては大仕事なのです!

そこで今回は正しい洗い方についてご紹介いたします!まず洗う前2つのことをチェックしましょう!!


①体調の確認

元気、食欲がない、高齢、怪我をしている、など何か問題がある場合は日を改めましょう。

冒頭でも紹介したとおり、ワンちゃんネコちゃんたちにとってシャンプーはとても体力を使うことなのです。せっかく洗ってきれいになっても、体調を崩してしまっては元も子もありません。健康状態を確認して体調の良いときに洗ってあげましょう!

②下毛、もつれがないか

下毛は生え変わりの時期になると抜け落ち、その季節にあった毛に生え変わります。
もつれとは静電気や摩擦が原因でできてしまう毛と毛の絡まりのことを指します。下毛やもつれにはホコリや汚れがぎっしり詰まっています!

そこに水をかけてもなかなか浸透しにくく、皮膚までしっかり洗えず、汚れが残ったままになってしまいます。なので、必ずブラッシングを行い下毛やもつれを解いてからシャンプーをすることをおすすめいたします!
こうすることで、シャンプー、ドライング時間の短縮にもつながります。

では正しい洗い方についてご紹介いたします!

正しい洗い方

①温度

ワンちゃん、ネコちゃんの体温は人間より高いです。なので、私たちが触って少しぬるいと感じる温度(35度~38度)で洗いましょう。

※パグやフレンチブルドッグ、暑さに弱いワンちゃんネコちゃんは温度を調節してあげましょう!

②流し方

心臓から一番遠い後ろ足の先→お尻→胴体→顔の順でゆっくりと流してあげます。
顔は苦手な子も多いのでシャワーの水圧を弱めたり、スポンジを使ったりして工夫しましょう。

流すときのポイントは体とシャワーヘッドを密着させることです!
そうすることで毛にしっかりと水分が浸透し皮膚についた汚れを流すことができます。

③洗い方

ポイントは「こすらない!」「目にシャンプー剤を入れない!」この二つです。

犬や猫の皮膚は人間よりはるかに薄く弱いです。そんなか弱い皮膚をお構いなくゴシゴシ!!!っとするのは炎症の原因になってしまいます。なので、泡立てたシャンプー剤をのせ、指の腹を使って優しくもみ洗いしてください。

また、目にシャンプー剤が入ってしまうと充血や傷が入ってしまう恐れがありますので、気をつけましょう。
汚れのひどい場合は2度洗いをしてください。もちろん仕上げのリンスもお忘れなく!

④すすぎ方

②の工程とは逆で、頭から流してあげましょう!

この時もすすぎ漏れのない様に、ぬめりが残っていないかをよく確認してください。特に耳のふち、脇、内股など隠れた部分にシャンプー剤が残ってしまうことが多いです。

すすぎ漏れは、炎症、痒みなどの原因になってしまいます。念入りにすすいであげましょう!

⑤ふき取り、ドライング

乾いたタオルでしっかり水分をとって上げましょう!それをすることでドライングの時間の短縮になります。

また、ドライヤーを使って乾かす際は長時間同じ箇所に熱を集中させるとやけどの原因にもなるので、風の当て方、温度には十分注意しましょう。

ドライングのポイントは毛の根元まで乾かすことです。生乾きの状態で放置していると雑菌が繁殖して臭いの原因にもなりますのでしっかり乾かしてあげましょう!

洗う!とただ一言で言っても細かい注意点がたくさんあります。

犬、猫を洗う目的、それは健康で清潔な体を保つことです。目的を理解してその子に合ったタイミングやペースでシャンプーをしてみてはいかがでしょうか。

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