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Pet column ペットコラム

太っていることは悪いこと?!犬の肥満の原因と対策

冬も終わり、春の訪れを感じることのできる気候になってきましたね。
寒さで外に出ることができず、運動不足気味なわんちゃんたちも少なくはないのでしょうか?
少し油断しただけで、太ってしまった!なんてことも。

そこで今回は犬の肥満についてお話いたします。


病気のリスク

太っていることが原因で体の不調を訴える場合もあります。

1.関節への負担

太っていると足腰へ負担がかかります。
元気いっぱいに走り回ったり、お散歩に行ったりと若いころは筋肉もあり、あまり不自由さを感じません。
ですが、動物の医療も日々進化している為わんちゃんたちの寿命も昔に比べると長くなってきています。

シニアになってから太っていることが原因で動きに制限が出たり、腰に負担がかかり痛みを訴えるなど、関節炎や椎間板ヘルニアになってしまう可能性もあるので十分注意しましょう。

2.心臓、肺への負担

体が大きくなった分だけ、全身に血液を送る力も大きくなります。ぜーぜーと呼吸が荒くなり心肺へ負担がかかります。

日ごろからわんちゃんの呼吸をチェックしてあげましょう。

3.寿命が短くなってしまう!?

太っていることが原因で様々な病気にかかってしまうリスクが上がります。

私たちの半分もないわんちゃんたちの寿命です。
少しでも長生きさせてあげるためにも体の大きさにあった体重に近づけてあげましょう。

 

なぜ太ってしまうのか

1.食事の量

わんちゃんたちが太ってしまう原因のほとんどは食べすぎです。

私たちがご飯を食べているとき、中にはビニールの音に反応して『おやつ!?』と目をキラキラさせる子もいますよね。
欲しがっているから、お腹がすいていそうだから、とついついあげてしまいがちですが、その少しのおやつは小さなわんちゃんたちの体にとって大きなカロリーとなります。

また、フードの袋の裏にはその子の体重にとって適切な量が記載されています。
ですが、こちらにも落とし穴があります。そこに記載されている適切な量は、あくまで標準体重から割り出した量になっています。

太っている体重で表を見てそのまま上げてしまうと太ってしまうのは当然です!
正しい量を上げるように心がけましょう。

2.病気

体の腫瘍が大きくなる、病気が原因で水が溜まり体重が増えている場合があります。
急激に太る、または元気がないときなどは動物病院へ行き原因を調べる必要があります。

 

痩せさせるために

1.食事

上記の通り食べ過ぎが原因で太ってしまう場合がほとんどです。まずは食事を見直しましょう。

たとえば4人家族でそれぞれがおやつを1つずつあげたとしましょう。
そうするとその子は1日に4回もおやつを食べてしまうこととなります!

そんなことのないように家族が多い場合は一日の量を小分けにしておくなど、おやつをあげすぎないよう工夫してみるといいかもしれません。

2.運動

痩せるためには運動!と考える方も多いかとは思います。

ですが、1日10分、15分の運動で劇的に痩せるなんてことはめったにありません。急激な運動で関節を痛めてしまう場合もあります。

日々のしつけ(例えば、お座りやふせ)などの手軽な運動から始めてみてはいかがでしょうか。

 

ごはんをおいしそうに食べる姿、おやつを欲しがるしぐさ、とても愛らしく感じるかと思います。
ですがわんちゃんたちは自分で体重の管理ができません!

太っていると体にかかる負担も大きく病気のリスクもあります。わんちゃんたちの体をどう管理できるのは飼い主である人間にかかっています。
健康で長生きするためにも正しい食事や運動でコントロールしてあげましょう。

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